心と体を分離するための遠心分離器

Centrifuge

Centrifuge @ Istanbul biennial 2001

ミクストメディア 高さ4m 幅10m 長さ11m

Centrifuge @東京都写真美術館 2002

写真はイスタンブール・ビエンナーレ(2001)での展示風景。

心と体を遠心分離してみたい。


初出 イスタンブールビエンナーレ

セントリフュージとは 「遠心分離機」 の意味。

2001年の イスタンブールビエンナーレの全体テーマ 「エゴフーガル」 に合わせて制作されたもの。 リング中央の風車を口で吹くと、 逆に自分たちが映像のなかで ぐるぐる回されてしまう、 という作品で、 この作品は2人用として、 お互いに向き合って吹くのが正しい形。 そうすると、キスするときのような姿勢になるのだが、 そこで二人で協調してもいいし、 あるいは力の限り吹きあってパワーバランスを楽しんでもよい。

9.11のNYテロの時期に 制作した作品で、 そういう時期的なことも たぶん作品には反映している。 また「鏡」 は八谷にとってある種の 理想の作品でもあり、 鏡を別の形で作ってみたかった、 という動機もあった。

上の写真は 2002年3月より東京都写真美術館で公開された、 新バージョン。 上部に2つのプラズマディスプレイがあり、 また側面にも 2つプロジェクター画像が投影できるようになった。 風車を思い切り吹いたときの 最大回転速度も2倍になっている。 (2回転/秒)


素材 ビデオカメラ、 アルミニウム、 コンピュータ、電子回路、 プラズマディスプレイ、 プロジェクタ、スクリーン、 ほか。

写真:牧原利明  モデル:D[di:]・松田文

(金沢21世紀美術館所蔵)


2001